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こんにちは。1→10期の経営者の伴走業として14年目、株式会社ビズラボ 人見康子です。 この度は『ビズラボメンバーズ』をお読みくださりありがとうございます。

このサイトでは、経営者でありながら、プレイヤーとしても走り回っておられる中小企業経営者向けに、隙間時間にお読みいただけるようコンパクトにまとめ発信しています。

さて、今回のテーマです。
タイトル　社員の「ちょっといいですか？」（１）

「ちょっといいですか？」

ほとんどの経営者さんから、社員から「ちょっといいですか？」と言われると話の内容がアレやアレなのでドキッとする、というお声をいただきます。

このアレやアレ、「ちょっといいですか？」から始まるお話しは、「お給料を増やしてほしい」、「辞めたい」、この２つが多いようです。

センシティブなこの内容の２件、どう対応すべきか簡単ではありませんが、わたしのこれまでの経験から書けるものをまとめたいと思います。

今回は、2件の中から「お給料を増やしてほしい」についてです。

心理的安全性、1on１も背景か

中小企業においては、社員がどんどん増える、または移動があるということは少ないため、基本は同じ仲間と長く過ごすこととなります。自然に家族的な意識も芽生えます。

特にここでテーマとしている従業員数の頃は、社長が父親（母親）のような立ち位置になっているケースも多いでしょう。
田舎から都会にでてきて、東京の（大阪の）お父さん（お母さん）です。

そういう点からも、100名を超えたあたり以上の従業員数規模の社長と社員、その関係性と比較するならば、話しやすさは、もともとあるのだと思います。

そこにさらに拍車をかけたのが、心理的安全性や1on1であるかもしれません。

なんでも話せる　意味の取違いです。

「社長、お給料を上げてもらえませんか？」

お給料は社長が払っているのではない　　

社長に交渉して勝てばお給料があがる。
お給料は社長から出ている。

まずこの認識を入社の際から変えるようにしてください。

成長する、お役立ち度合いが上がるから給料が上がる

＜お給料とは何か＞
１、お給料は、お客様が当社を評価し、お仕事をくださっているから受け取れる。
つまりお給料はお客様にいただいている。
２、お客様が評価してくださる仕事に対してお給料が出るのであって、（例えば、1年以内に）それに見合う仕事ができるようにならなければならい。
３、評価にも段階があって、それに見合う成長があって、結果昇給となる
さらに、
４、そのステージはグレードに応じる（弊社のステップアップ評価基準MAPなどを参照）

身内のようにも向き合う、二層の付き合い

前段のお話しをすると厳しいとおっしゃる経営者の方もおられます。
が実際に、労務問題に発展するケースは、何をやってほしいか、どう成長してほしいか、役割や求める成果が曖昧な場合に発生しています。

すべての従業員の方が、お客様に対し役立ちたい、結果を出したいという気持ちはしっかりお持ちです。

そうはいっても規模の点から家族的な雰囲気のある中小企業にとって、まだ成長過程にあり頼りなくても仕方のない段階の従業員に対して、厳しいことを言うのは、ギスギスするのでは？負担になるのでは？とお考えかとも思います。

そんな際、わたしが普段からお話しするのは、社員さんという人を２層に分けて向き合ってはどうでしょうか？とうものです。

縁を得て日々出社　ありがたいこと

地球に70億以上の人が存在する中でこうして縁を得たことに感謝し、毎日通勤してくれていることに、元気でいることに、その命に、存在に、100％の肯定感を持って向き合う。その具体的な方法としては、その方個人が大切にしていること、心配していることについて、可能な範囲で理解共感し、大切に思い心配する。

お給料あげてあげたいから成長してね

一方でどれだけ成長しているか、はまた別の話です。
「お給料あげてあげたいよ、でもまだまだ・・・ができていない、頑張って次のグレードに上がってね」とそうお話しください。

PS グレードはメジャラブル（達成するしないを計測、判断できるもの）であることもポイントです。

本日は「社員の「ちょっといいですか？」（１）お給料を増やしてほしい」について書かせていただきました。――
引き続き発信してまいります、必要な方のお役に立てますように。