ビズラボメンバーズ > はじめに > 自己紹介と会社爆発(2)※注意※

自己紹介と会社爆発(2)※注意※

近日公開:今後順次アップしてまいります。
Members-only : 記事にはメンバーズオンリー(ご登録が必要なもの)があります。ご了承ください。
こんにちは。

1→10期の経営者の伴走業として14年目、株式会社ビズラボ 人見康子です。 

0 → 1 期 ビジネスモデル確立
1 → 10 期 社長孤軍奮闘から組織化
10 →100期 規模拡大
  この度は『ビズラボメンバーズ』をお読みくださりありがとうございます。 このサイトでは、経営者でありながら、プレイヤーとしても走り回っておられる1 → 10 期の中小企業経営者向けに、隙間時間でもお読みいただけるよう、コンパクトにまとめ発信しています。

さて、今回のテーマです。タイトル「自己紹介と会社爆発(2)」「自己紹介と会社爆発(1)」では、わたしが“なぜ中小企業の伴走業を行っているか“について、自己紹介とともに書いてきました。その続編として、この時期中小企業に何が起きるのか、人見の造語ですが「会社爆発」について、書きたいと思います。


※注意※ 
但し、現在大変な状況が発生した直後でメンタルが下がっている方は、多少回復されてからお読みいただく方が良い場合もあります。ご注意ください。


会社爆発の種類

「会社爆発」、少し表現が刺激的すぎだと感じられるかもしれませんが、この時期はそれほど、たいへんな出来事が起きやすいといえます。とはいえ、最後に書きますが、この出来事について、考え方をプラスに捉え直せるならば、経営者は人間力を獲得し、組織は飛躍的に成長する機会となります。

一つ一つを見ていきます。

従業員の半数がなど多くが退職

この多くは、トップのワンマンさから発生します。ワンマンであるだけなら良いのですが、従業員を無視したような振る舞い、振り回すだけの状況から問題化していきます。
それとは別に、仕事の難易度と社員のレベルが合っていない、仕事が難しすぎることで退職が多くなるケースもあります。


リーダーが顧客を持ち逃げ/会社が分裂

持ち逃げは褒められたことではありません。しかし、これまでみてきたケースでは、経営者にも非があることが多いと感じています。リーダーに任せすぎ、放任経営です。自社の売上を上げる仕組みを、個人に依存しすぎていたツケとも言えます。


ノウハウがマネージャーに属人化

2にも似ています。
この時期の経営者は、経営者であると同時にプレイヤーであることもまだ求められ、抜けきれていません。非常に忙しく、また社長とはいえ、すべての事柄について詳しいわけではありません。その際、自然なこととして、創業メンバーにその立場の方がいない場合、不足しているノウハウを持つマネージャーを採用します。
ここで重要なことは、スタート時にこのマネージャーから学ぶことです。放任すると、この仕組みはブラックボックス化していきます。


全員がぶら下がり社員

ぶら下がり社員化は、この時期もっとも多い問題でしょう。
自分のことで精一杯な方が多いならば、まだなんとかなります。面従腹背は困った状況です。
また間違った1on1を導入することで、モノを言いやすくなり、(当然と判断できる内容なら問題ありませんが)社員から甘えた賃上げ交渉や休暇についての相談など、社長が振り回されている場合はかなり深刻です。



経営者の健康問題

これは申し上げるまでもありませんが。
経営者のみなさまは、日中はプレイヤー、夕方にマネージャー、夜ようやく経営者の仕事といった状況になりやすいものです。
どんなに忙しくても、睡眠、運動、副交感神経が優位になる時間を確保してください。
わたしも早朝や夜仕事をすることはやめました(笑)。



会社爆発は成長のために必要なことも

さて、ここで会社爆発と表現している、1-10期に発生しやすい危機について、わたしは20代から25年以上にわたり、経営者のこの苦悩をどうにかして解決できないものか、と思ってきました。
多くの経営者さまの苦悩に接し、共に考え・歩み、この苦悩を軽減することこそ、使命と感じるようになっていったのも事実です。
そして、一朝一夕にはいきませんが、一定の対策を見出すこともできました。

しかし、ここで別のことに気づきます。「予防しづらい」という点です。それは策を打てないのではなく、経営者が「これはなんとかしなければならない」とは、気付いてくださらない、時には問題の起点がご自身の考え方やスタイルであることもあります。

この「危機」、そうか成長のためには必要なのだ。経営者が、「気づきを得る機会」と考えるようになりました。



経営者という生き物

整理してみます。
経営者は、(間違いなく)自分の考えで動きたい人たちです。
もちろん一般的な方々よりずっと努力もしていますし、勉強もしています。
これまで、結果も出せてきたからこそいまに至るともいえます。当然、相当の自信もあります。

そうすると、間違いとまで言うと言い過ぎかもしれません。ちょっとしたズレ、と呼びましょう。この”ちょっとしたズレ”(間違い)に気づくことができません。

事例でお話しします。



「全員経営」の組織のはずが

例えば、ある社長の組織では「顧客に貢献すること」を理念に、日々トップがスピーチをし、そのことを大切に日々業務を行っていました。そのつもりでした。
しかし、残念ながらこの組織は、後でわかるのですが、自分のことでいっぱいな、ぶら下がりメンバーばかりでした。

ところが気づくことはありませんでした。みな決められた仕事は早くこなし、地頭もいい、論理的思考力もある。
普段から「全員経営」を目標に、さまざまな勉強会も実施していました。

社長は「本質の問題」=「ぶら下がり社員ばかりであること」に気づくことはありませんでした。

そんなある日、大きな契約が入り、たちまち会社は忙しくなります。
社員たちに経営のあれこれを教えてきたつもりの社長は、みなが自主的に役割を引き受け、この忙しさを乗り切ってくれるものと思っていました。

しかし、結果は正反対、社員たちから日替わりで「退職願い」が届くのでした。
「残業はしたくない」、「給与に見合わない」というものばかりでした。



会社爆発は、本質を気づかせてくれる

この時になって初めて、ズレ(やっていたことと実際の組織には乖離があったこと)を気づいた社長。
勉強熱心で理想も高く、ワンマンで誰も耳の痛いことを言わない、言っても聞く耳を持たない社長でした。
もしかしたら、うすうす気づいていながら認めたくなかったのかもしれません。

その後社長は、組織を作り直すこととなります。いままだ改革途上ではありますが、地に足のついた運営に変化しています。

会社爆発は、本質を気づかせてくれます。危機が機会になるのです。
こうして組織づくりを見直すことで、大きな飛躍の基礎が出来上がっていくのです。



危機がなければ、目が覚めなかった

危機が起きた時、これを嘆き、他責にするることなく、
自分を指差し、自責にする。
そして気づきを得ることができます。

この社長はおっしゃいました。
全員経営は机で学べるものではなかった、
役割を渡し困難に向き合う経験をしてもらうべきだった、と。

知識は身体知にはなりません、仕事の知性とは身体知でなければなりません。
それは困難を乗り越え、身体に刻み込まれたものであるからです。
必要なのは勉強ではなく、適切な負荷でした。



問題や負荷が発生しなければ最適解は気づかない

真の組織の状態、会社の弱い部分が炙り出されるのは、
問題、負荷などストレスが起きたときです。
それらに自責で向き合い、
積み重なっていった先に、飛躍的な発展が待っているのです。

気になることがある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。 お客様の業種、規模、現状のケースにおいてはどう判断すべきかをお伝えします。 (無料です)



1→10期は、まだまだ「できること・できないこと」があります。
だからこそ、何を選択し、どの順番で組織をつくりあげていくかが重要となります。

知っている・知らない、これにより大きく判断を間違える、また時間がかかってしまうことが多いものです。
引き続き発信してまいります、必要な方のお役に立てますように。

(23.09.17)

会員登録すればすべてのコンテンツが見れます

会員登録訴求の簡単な説明文がここに入ります会員登録訴求の簡単な説明文がここに入ります