ブームの終焉

「サイドストーリー」では、短く気軽に読んでいただけるもの、ブログに近いものをアップしております。

潮目が変わりましたね。
今日は、久しぶりにただ吠えてみようと思います。


10数年続いた違和感

ずっと違和感があったのですよ。

わたしが名刺交換する際に自分の仕事(中小企業の経営者の伴走)を説明する、、、すると、「あ、第二創業ですね」って言われるのです。「従来のビジネスのなんらかの支援をされてるのですね。第二創業もされるのですね」という意味です。が、これがすごく上からで・・・。
この「・・ですね」と発言する方は、「スタートアップ」と比較しておっしゃっているんです。
「頑張っても第二創業どまりの、レバレッジの効かない事業。そんな革新性のないオワコン事業をまだこねくりまわして、何か策があるんですかあるわけないでしょ、人見さん?」って。これおっしゃる人とおっしゃらない人がいる、声にはされない場合でもそう聞こえるのですよね。こっちは誇りもってやってるからブレることはないですけどね。


「スタートアップ」とか「ピッチ」とか

で、そのお相手はシェアオフィスの方のケース(その背景にはファンドがいたり)、新規事業支援コンサル・・・。なんかずっとブームだったじゃないですか。「スタートアップ」とか「ピッチ」とか・・・。違和感感じてたんですよ。

彼らのフィールドでお話しをお聞きすると「?」となることが多い。体裁はよさげなんだけど、どうも事業計画と将来見込める収益の金額に乖離があるって。つまり玉石混合ですけど、評価のされ方がオーバーすぎるように感じる。


ビジネスに価値があれば出資者は現れる

だいたいそのビジネスの卵にほんとうに価値があるのなら、出資者は出てくるし、もう少し自分たちで営業して、マーケットの感覚を掴んで自分たちでビジネスをちゃんとメイキングする、その迫力っていうのがなけば、評価しようないよねって思うんだけど。ですので、いま出資する?って感じるのです。どんなビジネスも必ず何度か壁にぶつかるから、もう少し経営者の本気度、粘りを見た方がよくないって?思ってたのですよ。

まとめると、ブームの上にのっかって、脆弱なビジネスが過大に評価されている感覚があった。


潮目が変わる

その潮目が変わる、と思える出来事が続いています。

この10数年のビジネスデザインの代名詞といえるIdeo、ビジネスメディアFastCompanyの記事によるとIdeoは1/3のスタッフをレイオフ、デザイン思考は終わりをむかえるとのこと。

さらに、WeWork、アメリカのシェアオフィス大手ですが日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条の適用申請を検討中であることが日経新聞にも掲載。

わたしはこれは大きな出来事だと思うのですね。ブームの終焉です。
地に足のついた事業、ほんらいのそのままに評価する時代がきた、そう感じます。

新しいものであるかのように謳われても、デザインは昔も今も千三で、シェアオフィスはやはり場所を貸すビジネスなんですよね。いや多少はあると思いますよ。評価され方がおかしいと言っているのです。


地に足をつけて

場所に集うからアイデアが生まれるなんてそんな簡単じゃない。志ある人がいろんな人に意見もらってぶつかるからその活動の先にニーズのエッジがつかめてくる。結局は場所じゃなく、強いてこの単語使いますが、営業活動なんですよ。

地に足をつけて、マーケットの声聞いて、営業活動して、必要なサービスを商品を届けられるよう自分が持っているものそのまま出すんじゃなくて、どう調整したらいいか頭ひねってひたむきに動く、その先にほんとうの価値が見えてくる。

中小企業も変わらないとならないことは間違いないけど、過大評価はされていない。
地に足のついた活動をしている(できていないところはお尻叩きに行かなきゃ)。

ほんとうにオワコンと言われないために、守るものは守り、変えるものを変えていけるよう、もちろん簡単じゃない、だから日々命削る思いだけど、、、これからも変わらず微力ながら支援していきます。

会員登録すればすべてのコンテンツが見れます

会員登録訴求の簡単な説明文がここに入ります会員登録訴求の簡単な説明文がここに入ります